容姿のいい人に道ですれ違って,ああ,きれいな人だなと思うということはよくあります。容姿のいい人は,そうじゃない,より劣る人とくらべて,道ですれ違ったという距離では,ああ目立なといったことはあるでしょう。でも,それは距離がひらいているからで,恋愛して肌を接するほどとか,相手と身近で接するほど進んできたときには,容姿とか学歴とか知識とか社会的地位とかということはまったく問題にならないと思います。つまり,距離を無限小まで詰めたときには,そういうことは一切問題にならないでしょう。そういうことは人の好き嫌いには関係ないよ,と僕はそう思います。

yukikoyamamemorandum:

吉本隆明『僕ならこう考える』(1997)より

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